国頭村と鹿児島県与論町がこれまで続けてきた交易を再現

「国頭村と鹿児島県与論町がこれまで続けてきた交易を再現」
方言ニュース12月8日(木)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

国頭村宜名真特産のシイラ=フーヌイユで地域を盛り上げようと、
国頭村宜名真漁港でこのほど開かれた宜名真フーヌイュまつりで、
国頭村と鹿児島県与論町がこれまで続けてきた交易を今年初めて再現しました。

戦前から国頭村と与論町は資材や家畜などの物々交換をしてきた交易の歴史があり、
今回はその交易を実現させたもので、与論町からはヤギ2頭を、
国頭村からは木材をそれぞれ出して交換しました。

ところで、沖縄では「マンビカー」と呼ばれるシイラは、
宜名真では「フーヌイユ=運のある魚」と呼ばれ、長年、
宜名真区や村民の生活を支えてきました。パヤオを仕掛けた引き網漁の技法は、
宜名真で300年前から受け継がれており、
山入端区長は「300年の歴史のある技法をPRしていきたい。
祭りの中身も年々充実させて、多くの人に宜名真を訪れてほしい」と語りました。

一方、まつり会場では、フーヌイユのバター焼きや、
国頭村と交流の深い鹿児島県与論町の特産品も販売され、
村内の(59)歳の男性は「楽しいから毎年来ている。過疎化が進む地域で、
地元が盛り上がる大きなイベントとしてとても大切な取り組みだと思う」と語りました。

再生