沖縄戦の「追体験の旅」 22年ぶりに行われる

方言ニュース 
2016年11月21日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄戦で日本軍に従軍した
旧県立首里高等女学校の生徒、
瑞泉学徒隊の足跡をたどろうと、
「追体験の旅」がこのほど、
22年ぶりに行われ、
看護要員として戦場に駆り出された
少女たちの過酷な戦争体験を学びました。

このうち、
南風原町新川の第62師団野戦病院壕=ナゲーラ壕では、1945年3月27日、
入口前の広場で卒業式が開かれ、
数日後には米軍が上陸し、
すぐに負傷兵が
運ばれるようになったということで、 
元学徒の(89)歳の女性は
「手当は手足の切断が多かった。

最初は怖がっていたが、
慣れるとチリを捨てるように手足を
捨てた」と振り、
撤退で多くの友人を亡くしたことに触れて「戦後、遺骨を見つけられたのは1人だけ。
戦争の悲惨な現場が脳裏に、
命にこびりついている。
子や孫に戦争を体験させてはいけない」
と決意を語りました。

また、
「ずゐせんの塔慰霊祭サポートの会」の 山内俊光会長は
5歳年上の姉を亡くしたということで、「ほとんどの学徒が南部に撤退する中で戦死した。
日本軍が首里で降参しなかったのが悔やまれる。
改めて大変な状態だったんだと思った」
と感想を話しました。

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