泊魚市場の糸満移転に6組合が計画見直しをと表明

2016年10月5日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

競り機能を有する泊魚市場の糸満漁港移転について、
那覇地区漁業協同組合など泊地区漁業生産者6組合がこのほど、
魚市場を泊地区に残すよう計画の見直しを求めることを表明しました。

糸満移転は県漁連、県漁業協同組合連合会も同意し、
県も移転に向けた計画を進めていますが、
市場への水揚げ高の高い6組合の要求で
計画の進捗に影響が出る可能性が出てきました。

6組合は、城間幹子那覇市長への要請で競り市場を移転し、
泊を消費地として整備する計画に
「消費地と競り市場はセットであるべき」と指摘し、
糸満での水揚げは「移動コストもかかり合理的でない」としました。

また、施設の老朽化は那覇市の第3次水産振興基本計画に
泊魚市場も含めた再整備が予定されているとして
「解決できる」としました。

那覇地区漁協の山内組合長は
「合意形成なく移転が決まった。
泊の方が消費地にも近く県水産業の発展につながる」と
計画の再考を求めました。

一方、県漁連の上原会長は
「高度衛生管理型荷捌施設や関連施設整備が強く求められている。
泊魚市場は施設が狭い。
県は糸満漁港での整備を進めており、
県漁連としても漁業者や流通関係者の
理解を得ながら整備に取り組みたい」
と語りました。
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