宮崎への元疎開児童男性2人 中学生に平和伝える

2016年9月13日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

宮崎県日向市と浦添市の中学生たちが
このほど、平和について考える交流会が
浦添市立中央公民館で開かれ、
沖縄戦を避けて県内から
日向市に疎開した体験者2人の話を聞き、
戦争の悲惨さや平和について考えました。 

このうち、11歳の時に疎開した
浦添市の(81)歳の男性は
「子どもたちは戦争の邪魔にならないよう
集団疎開させられた。宮崎では2年間過ごした。
イモを植えたり、田植えを手伝ったりして過ごしたが、
寒くて食料がなく、寂しい、大変な思いをした」
と振り返りました。

また、10歳の時、
きょうだい3人で疎開した
中城村の(80)歳の男性は
「沖縄は砲弾の下を逃げている状況。
親やきょうだいは、どうなっているのか
心配でならなかった。
戦争で消えるものはたくさんあるが、
平和で消えるものは何もない」
と強調しました。

これに対して、港川中学校2年の男子生徒は
「戦争で疎開した人たちが
すごい苦労をしたことが分かった。
自分たちは同じことを起こしてはいけないと思った」
と語り、日向市の中学3年の女子生徒は
「親と1週間離れるだけでも、
自分ならとても寂しい。
悲惨さを次の世代に伝えたい」と話しました。

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