八重山でアメリカザリガニ初確認

2016年8月31日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

緊急対策外来種のアメリカザリガニが去る26日までに、
石垣市登野城の名蔵ダム近くにある親水広場で発見されました。

八重山では初めて確認されたもので、
環境省石垣自然保護官事務所は在来種への影響を懸念しています。

自然保護官事務所によりますと、
先月初旬に通報を受け確認したということで、
これまでに200匹から300匹を駆除しましたが、
根絶には至っていません。

アメリカザリガニはアメリカ南部原産の甲殻類で、
去年に積極的な防除が急がれる緊急対策外来種に指定されましたが
繁殖力が強く、在来のテナガエビや淡水魚の生息に
影響を与える恐れがあるということです。

親水広場は山の麓の沢から水が流れ込む池で、
名蔵ダムに水流がつながっており、
現在は広場以外で見つかっていませんが、
ダムへの拡散や生態系への被害を防ぐため、
事務所と広場を管理する市が駆除を急いでいます。

若松上席自然保護官は
「広場からザリガニの持ち出しはやめてほしい。
引っ越しなどの際にかわいそうだと逃がしたかもしれないが、
これでは在来が被害を受ける。
既に持ち出した人も決して別の場所で放すことはせず、
影響を考えて対処してほしい」と話しました。
再生