慶良間諸島の海でサンゴの白化現象確認

2016年8月24日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

猛暑が続く中、県内では先月以降、
沖縄本島や離島近海でサンゴの白化現象が確認されています。

琉球新報社のカメラマンが去る18日から20日にかけて
「ケラマブルー」と称され、
世界中のダイバーを魅了する国立公園・慶良間諸島近海に潜り、
一部のサンゴやイソギンチャクに若干の変色を確認しました。

カメラマンは阿嘉島近海や阿波連ビーチ沖に潜ったもので、
水深2メートルから5メートルの浅瀬に広がるサンゴ礁では、
一部で白くなったものや、蛍光色のピンクや紫に変色したもの、
骨格が透き通って見えるものなどが確認されました。

サンゴの一部変色は、国立公園指定後初の事態で、
島民からは辞退の悪化を懸念する声も聞かれています。

日本サンゴ礁学会サンゴ保全委員会の中野委員長は
「種類や繁殖環境などによってサンゴの状態は大きく異なる」と
前置きした上で、慶良間諸島については
「このまま海水温が30度以上の状態が続けば
2013年と同じレベルで白化する恐れがある。
海水温低下につながる台風ルートに影響されるだろう」と指摘し、
「サンゴなどの持つ自然の底力を信じたい」と力を込めました。
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