元ひめゆり学徒『戦争のない世に』 自分史発刊

2016年7月19日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

元ひめゆり学徒で、
県女師・一高女ひめゆり平和祈念財団前理事長の
本村つるさん(91)歳がこのほど、
自分史「ひめゆりにささえられて」を発刊しました。
生い立ちから女学校時代や戦争体験、教員生活、
ひめゆり平和祈念資料館開館までの歩みをまとめたもので、
本村さんは
「私が資料館の仕事を続けることができたのは、
戦争で亡くなったお友達が支えてくれたおかげだと思う」
と自分史に込めた思いを語りました。

本村さんは県立第一高等女学校卒業後、
沖縄師範学校女子部に進学し、
1945年3月末、卒業式直前に南風原村
現在の南風原町にあった陸軍病院に動員され、
病院壕に配属された同じ学徒の安否を
確認する役割を担いました。

戦況悪化に伴い、陸軍病院から南部に逃げる道のり、
学友の死、捕虜になるまでの戦争体験を記し、
「上級生は下級生の世話を見るように言われていたが、
負傷した下級生を戦場に残してきた。忘れることはできない」
と苦しい胸の内を語ります。

また、教員時代や亡くなった夫との結婚生活をつづった他、
悲惨な戦争体験を後世に伝えようと、
資料館開館へ情熱を傾けた様子も描かれています。
本村さんは
「お世話になった方々に対するお礼の気持ちも込めた」
と話しています。

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