琉球古典箏曲が記録を残すべき文化財として選択される

2016年7月20日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

文化審議会は今月15日、「琉球古典箏曲」を
「記録作成などの措置を講ずべき無形文化財」に選択するよう
宮田文化庁長官に答申し、
宮田長官によって選択されました。

これは、日本の芸能や工芸技術の変遷を知る上で
重要ではあるものの、消滅の恐れがあり
記録を残すべき無形文化財が選択されるもので、
県内では1977年に工芸技術で
「壷屋の荒焼」が選択されましたが、芸術では初めてです。

登録有形文化財は県内で82件となります。

今後、識者らが3年から5年かけて
文書、映像などによる記録を作成します。

「琉球古典箏曲」が
「記録作成などの措置を講ずべき無形文化財」に選択されたことを受け、
関係3団体からは
「全国的に価値が認められたのは素晴らしい」と期待する声が上がる一方、
「趣味の多様化や少子化で箏の人口が減っている。
箏を絶やさないよう、普及活動、後継者育成に
力を入れたい」と気を引き締める声も聞かれました。

また文化審議会は伊是名村の
「旧名城家住宅主屋」「旧名城家住宅石垣」を
登録有形文化財に登録するよう宮田長官に答申しました。

近く官報で告示され、登録されます。
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