与那国町の久部良漁港でウミガメの赤ちゃん発見

方言ニュース  
2016年7月4日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

先月26日午前7時ごろ、
与那国町の久部良漁港で、
海人が自身の漁船の側でウミガメの
赤ちゃんが泳いでいるのを発見しました。

発見した海人は60代半ばですが、
久部良の港でこのような光景を
見るのは初めてで、
仲間の海人たちも
「大きくなったウミガメは時々見掛けるが、
与那国でウミガメの赤ちゃんを
見るのは大変珍しい」と感心し、
子どもたちに見せてあげたいとの思いから、
若手の海人を呼び、泳いでいた14匹
ほどのうちの4匹を網ですくい上げました。

この日は、
町立久部(くぶ)良(ら)小学校の運動会だったため、
海水を入れた容器に4匹のウミガメを
入れて持ち込むと、子どもたちだけでなく、
大人たちも珍しさとかわいさに、大喜びで、
1年生の男の子はそっと手のひらに乗せ、「このカメ、かまないから優しいぞ」と
ほほ笑んでいました。

この後、再び海人らの手によって、
名刺の大きさにも満たない
ウミガメたちは海に返されました。

最初にウミガメの赤ちゃんに気づいた
60代半ばの海人は
「何か、ご利益があるかな。
竜宮城に迎えに来てくれるかな」と、
日焼けした顔の大きな瞳を細めて笑いました。
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