県による初の合同石碑を平和祈念公園内に建立

「県による初の合同石碑を平和祈念公園内に建立」
方言ニュース6月30日(木)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

1945年に住民を巻き込んだ激しい地上戦が繰り広げられた沖縄戦で、
県内の旧制中学校などの生徒たちが「学徒隊」として
戦場に駆り出された事実を継承しようと、
県は全21校の学校名、所在地、戦没者数を銘記した合同石碑を
糸満市摩文仁の平和祈念公園内に建立することを決めました。

県による合同石碑はこれまでなく、
2千人を超える10代の若者が戦闘に動員され、
およそ千人が命を落とした沖縄戦の悲劇を後世に伝えていくことが目的です。

合同碑の建立は昭和高等女学校梯梧同窓会が
5年ほど前から県に要請してきたもので、翁長雄志知事はこのほど、
同窓会の上原はつ子さんらと面談し
「全国的には学徒がたくさんいたということは知られていない。
改めて歴史に光を当てなければならない」
と述べ、県内の全21校が戦争に巻き込まれた歴史を伝えるために
石碑建立に意欲を示しました。

県では、合同石碑を通して、現在の中高生ら若者に学徒動員の史実を
伝えることを目指すということで、現在、
公園内で設置場所を検討しており、
県子ども生活福祉部の金城部長は、
「今年度中の着工に向けて努力していきたい。
今後、各学校の同窓会へも説明していきたい」と話しました。

再生