宮古、石垣で天然記念物などの指定、登録相次ぐ

2016年6月22日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

国の文化審議会で宮古島市の
「宮古島保良の石灰華段丘」の天然記念物への指定、
「旧仲宗根氏庭園」の登録記念物への登録、
石垣市の名勝「川平湾および於茂登岳」の追加指定が答申され、
地元から喜びの声が上がるとともに、保存へ向けた機運も高まっています。

宮古島市総合博物館協議会委員の安谷屋昭さんは
石灰華段丘を発見し、世に知らしめた一人で、
「主に石灰岩で形成される宮古島の
特徴的な地形が石灰華段丘を作った。
学術的に重要なだけでなく、観光資源や教育でも活用できる」
と強調しました。

また、旧仲宗根氏庭園は宮古島の旧士族の一つで、
地元では「忠導氏仲宗根家」と呼ばれ、
庭園は昭和4年に首里から庭師を呼んで造られました。

当時、宮古で庭園を持っている人はおらず、
一種のステータスの意味合いがあり、
沖縄本島と宮古の関係を知る上で重要な庭園で、
発掘調査が続けられるということです。

一方、追加指定された石垣市の於茂登岳は
山頂から裾野まで一体的に囲うことができ、
多くの希少動植物を育む亜熱帯の
自然環境の保全が有利になると期待されており、
市教育委員会の石垣教育長は
「歴史的、民俗学的にも重要な場所。
この環境を守り伝えることは精神文化を支える一助となる」
と話しました。
再生