ブラジルの県系人向けに香炉の灰を保管する取り組みが始まる

方言ニュース 
2月25日 放送分
今日の担当は 上地和夫さんです。

ブラジルの県系人向けに香炉の灰を保管する取り組みが始まる

琉球新報のニュースから

ブラジルの県系人が、将来の子孫にも自らのルーツを確認できるように
仏壇に使う香炉の灰をいつでも使えるよう保管する取り組みが今月中に始まります。
サンパウロ郊外のブラジル沖縄文化センター施設内で灰を一括保管するもので、
センターのシンジ・ヨナミネ元会長が呼びかけています。

希望者は灰を直径2センチから3センチ、長さおよそ5センチの小瓶に入れて名前を彫り、
棚の穴に差し込んで収容します。およそ3300の瓶が用意され、
埋まれば随時追加していきます。県系人が世代を重ねることによる非県系人との結婚や
宗教観の変化によって仏壇の維持が難しくなり悩んでいる家庭も増えてきている
ということで、香炉の灰が残っていればまた仏壇を持った時でも灰を継ぎ足して、
脈々と続く各家の信仰を再開させることができます。

センターを訪れた人が誰でも線香を上げられるようにと各家の灰が一カ所に集められた
直径およそ30センチも香炉も用意する予定です。

ヨナミネさんは
「時代が変わろうと最後に人が求めるのは自分のルーツだ。
県系人以外との結婚が進み、顔だけでは誰がウチナーンチュか分からなくなっても
沖縄の名字は残り続ける。ルーツの確認ができる。」と話しました。

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