飲酒についての講演会 

方言ニュース
10月15日  放送分
今日の担当は 伊狩典子さんです。

飲酒についての講演会 

飲酒についての講演会がこのほど、宮古島市内で開かれました。

精神科医の真栄里仁(まえさと・ひとし)さんが講師を務め、
「高齢者になると体の水分が減少し、アルコールの濃度が高くなり、酒に弱くなる」と
説明し、高齢者の大量飲酒は認知症や脳梗塞の原因になることや、
骨粗鬆症を悪化させ、骨折のリスクが高くなることを示しました。

また、真栄里さんは女性の肝臓は男性より酒に弱いと強調し、妊娠中の飲酒は
「赤ちゃんの影響を与えるので控えるべきだ」と注意を呼びかけました。

さらに、自殺で亡くなった人のおよそ4割が飲酒後であるとのデータも紹介しました。
飲酒を減らす方法として真栄里さんは飲み会ではオトーリ5杯以内、
週に数回は飲まない日を決めるなどの目標を立てて実行することが望ましいとし、
「無理はせず、自分にできることから始めてほしい」と現実的な目標設定を促しました。

この他、飲んだ量や飲んだ状況などを記す「飲酒日記」の効用も挙げ
「奥さんが、時々日記を見て『頑張っているね』などと、褒めてやれば、
効果はさらに高まる」と話し、飲酒量を減らすには家族の支えが何よりも大切だと
訴えました。

再生