古島団地の解体作業が進む

方言ニュース 

9月17日 放送分
今日の担当は伊狩典子さんです。

古島団地の解体作業が進む

琉球新報の記事から紹介します

那覇市古島の旧古島団地住宅棟の解体撤去作業が進んでいます。
先月末までに2号棟から4号棟はほぼ撤去され残る1号棟も年度内で解体撤去に見込みで、
戦後の住宅難解消に貢献し、およそ40年にわたり多くの市民の生活拠点となった
古島団地が消えようとしています。団地は1972年、戦前の郵便貯金などの支払いが
アメリカ軍統治下で凍結された問題を解決するため、郵便貯金を主な原資に県内市町村が、
設立した郵住協によって古島と末吉、松川の3団地が建設され古島では
およそ400世帯が生活していました。

老朽化がすすんだ3団地は建て替えが必要となりましたが、県や那覇市への事業引き継ぎに至らず、2005年、民間の会社に3団地が売却され、住民との間で再開発方針などをめぐる対立もありましたが、去年和解が成立しました。

団地自治会の初代会長を務めた唐真弘安(とうま・ひろやす)さんは
「団地内には銀行やスーパーマーケット、理髪店に保育所もありまさに一つの町だった。
住民たちの活気に満ちていた。」と振り返り、
「40年お世話になった団地が音をたてて消えていく様子を見ていると
寂しい気持ちになる。」と人生の大半を過ごしたわが家をしのびました。

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