2015年7月20日(月)放送分
担当は糸数昌和さんです。
琉球新報ニュースです。
那覇市若狭の対馬丸記念館は、
対馬丸事件の生存者や遺族の証言を集める事業に
本格的に着手しました。
終戦から70年が経過しようという中で、
当事者が高齢化したことが主な理由で、
収集した証言は記念館で活用を目指します。
対馬丸記念館によると、
94年の開館の際には
生存者が各地に出かけて証言を収集しました。
一方、開館後は来館した関係者から
証言を得ることが中心となっており、
積極的な活用を行なっていませんでした。
しかし昨年、
対馬丸撃沈から70年を迎え、
生存者に関する情報を寄せる人が
増加傾向にあることと
当事者の高齢化を踏まえて
対馬丸記念館は証言収集を
本年度から事業化することを決めました。
事業では県内外を問わず
証言や遺影の収集を行なっていきます。
対馬丸記念館学芸員の慶田盛さつきさんは、
「対馬丸での体験を
現代の人たちや
次世代の人たちに伝えていくため
責任感を持って取り組みたい」と
決意を語りました。