「顔~沖縄戦を生き抜いた女の半生」が沖縄初上演

2015年6月23日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄戦で顔に傷を負った女性をモデルにした
朗読劇「顔~沖縄戦を生き抜いた女の半生」
が慰霊の日のきょうから、
初めて沖縄で上演されます。
上演するのは、東京都出身で、埼玉県在住の女優
谷英美(たにえみ)さん(50)歳で、
きょうはこの後午後2時から
西原町の那覇バプテスト教会で、
あさっては、午後6時30分から
県男女共同参画センターで公演します。
いずれも入場は無料です。

谷さんは、17歳で女優デビューし、
童謡詩人の金子みすゞを題材にした
一人芝居をしていた時、
沖縄戦の「集団自決」をテーマにした作品
「ウンジュよ」に出会い、
「私のように沖縄戦の苦しみを
 知らない人は多いはずだ」
と思い、以来、埼玉を中心に沖縄戦の
朗読劇を続けてきました。
また、谷さんは、「顔」のモデルとなった
宮城文子さん(83)歳から、戦場を逃げまどって
アメリカ軍の爆弾の破片を受け、
「顔の真ん中にザクロのような穴があき」、
戦後も手術を繰り返したという壮絶な体験を聞き、
足跡をたどって新垣さんと共に沖縄を旅しました。

谷さんは
「沖縄生まれでもなく、戦争を知らない私が
 沖縄戦を語っていいのか、最初は躊躇した。
 どうしたら戦争をなくせるか、
 芝居を通して若い人たちが
 考えるきっかけになればいい」
と演じ続けています。

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