与那原町、考古学専門の学芸員を採用

2015年4月28日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

琉球王国の最高神女の聞得大君が
御新下り(うあらうりー)の際に
仮屋が設けられた御殿山など、
史跡を生かしたまちづくりに
取り組む与那原町に、
考古学専門の学芸員が
初めて配置されました。
その学芸員は今月、町教育委員会に
新採用された宮城明恵さん(32)歳です。

与那原町内には御新下りや
東御廻り(あがりうまーい)の時、
首里出発後の最初の拝所となった
親川の聖地のほか、
聞得大君が死後埋葬されたといわれる
三津武嶽(みちんだき)など、
多くの史跡があり、
「太陽と伝統とやさしさをつなぐ海辺のまち」
を掲げる第4次与那原町総合計画の中に、
御殿山付近の歴史的背景に配慮した
道路復元などが盛り込まれています。

古堅町長は
「先人たちが築いてきた貴重な
 歴史文化をじかに町民に
 親しんでもらうには、これまで以上に
 専門的知識を要する学芸員が
 どうしても欠かせない」
と語りました。
また、宮城さんは
「私の先祖が昔、
 やんばる船に乗って北部から与那原海岸へ
 物資を運んでいたということを聞いて、
 何かに呼び寄せられた感じがしてうれしい。
 考古学だけでなく、遺跡発掘など
 幅広い知識が求められるので、
 地域の古老たちから学びながら頑張りたい」
と意欲を見せていました。

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