浦添城跡で14世紀ごろの石積み城壁が出土

方言ニュース  2014年1月28日(水)
担当は上地和夫さんです。

琉球新報ニュースです。

浦添市教育委員会による
国指定史跡「浦添城跡」の発掘調査で、
内郭西地区から長さ23メートルにわたる
14世紀ごろの石積み城壁が、おとといまでに出土しました。

構造が不明だった西地区南側の外観が明らかになり、
城壁が直角に曲がる隅の部分も良好な
状態で確認できるなど、
浦添グスクの規模や建造技術を知る
貴重な発見となりました。

また、城壁の外側から、
埋葬されたとみられる犬の全身骨や大量の貝の出土もあり、
謎の多いグスクの性格を解明する手掛かりとしても注目されます。

これまで、浦添城跡では沖縄戦後に
工事資材として石材が持ち出され、
城壁がほとんど残っておらず、
特に内郭西地区の南側は城壁が
どのような軌跡で存在していたのかが分かっていませんでした。

市教委員会文化課グスク整備係の
仁王(におう)浩司(こうじ)さんは
「石灰岩岩盤の地形に
着目して発掘の目当てを得ることができる。
城壁直下の岩盤はおよそ2メートルの
幅で削って平らにした痕跡=はつり痕が続いていて、
石積みは失われていても、岩盤のはつり痕を探すことで
城壁ラインをたどっていくことが可能になる」
と今後の復元整備に向けた意義を語りました。
再生