米軍従事の日系人が撮影した戦時中写真を入手

方言ニュース  
2014年12月1日(火)

琉球新報の記事から紹介します。

担当は糸数昌和さんです。

県平和祈念資料館はこのほど、
沖縄戦でアメリカ軍に従事した日系人が

戦中、終戦直後に沖縄の様子を
撮影した写真およそ300点を
入手しました。

広島出身の祖父を持つ元通訳兵で、
アメリカハワイ州に住む
福本正さん(90)歳が
そのほとんどを
個人で撮影し、保管していたもので、

沖縄戦で破壊された那覇や現在の
うるま市前原、高江洲とみられる
収容所で余興をしたり、
職業訓練を受けたりする様子が
収められています。

収容所などの戦争体験の証言を調査した
元うるま市史編さん委員の
座間味政光(まさみつ)さん、佐々木末子さんは
余興の写真を確認し、

1945年9月1日に
アメリカ軍政府発令による
前原市の誕生と福本さんの証言が
重なることを指摘し、
「写真を見ると舞台裏から観賞する人も
多く、この時期にしては盛大だ。
前原市の誕生を祝い、
催された可能性がある。
見たことのない写真で、貴重だ」
と語りました。

これらの写真の一部は今月6日に
県立博物館・美術館で開かれる
シンポジュウムで紹介されます。(了)

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