方言ニュース 2014年9月24日(水)
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事からお伝えします。
戦前から戦後にかけて東京を拠点に
活動した那覇市出身の日本画家・具志堅古雅(こが)氏の
「爬龍船の図」がこのほど、
豊見城市の河田(かわた)征夫(まさお)さんから
那覇市歴史博物館に寄贈されました。
作品は久米、泊、那覇の爬竜船3隻を横から見た図で、
船の形や船をこぐ人の表情が細かく描かれており、
博物館で行われている
「那覇の祭りと10・10空襲」で
来月29日まで一般公開されています。
博物館の山田葉子(ようこ)学芸員は
「具志堅氏は琉装姿の女性を描いた作品を多数発表しているが、
爬竜船だけを描いた絵画はあまり例がない。
従来の画風と異なる 貴重な作品だ」と話しています。
一方、10・10空襲の展示コーナーでは、
70年前に空襲で壊滅した当時の那覇市の上空写真や
破壊された那覇国民学校の門札、
新聞記事などが展示されています。
入宇部華恵(いりうべはなえ)学芸員は
「祭りは平和な世だからこそ開催できることと、
10・10空襲から那覇が復興したことを記念して、
那覇大綱挽がかつて10月10日に
行われていたことを再認識する機会に
なってほしい」と話していました。