今帰仁村今泊 フクギ並木にチニブ

方言ニュース  2014年7月28日(月)
担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事からお伝えします。

今帰仁村今泊(いまどまり)のフクギ並木に並ぶ家々の壁に
沖縄の伝統的な竹垣「チニブ」を設置しようと、
今帰仁村グスクを学ぶ会のメンバーが
手作業でチニブを製作しています。

今泊区の集落は昔ながらの小道に
フクギが並んでおり、
涼しげな風景を見ようと
観光客も訪れますが、
その一方で、
さびたトタンも目立つことから、
今泊のよさを引き立てようと、
チニブ製作に乗り出しました。

さらに、集落内では敷地の壁をトタンで
代用している家が点在し、
さびたトタンが景観を損ねるとの声も上がっていました。

今回、試験的に集落内の3軒分の
竹垣24枚を製作していますが、
メンバーらは、材料に真竹(まだけ)とやんばる竹を使用し、
毎週水曜日に今泊公民館に集まり、
こつこつと竹を斜めに編み込み、
縦横それぞれおよそ2メートルの竹垣を作り上げました。

メンバーは去る23日、
完成したチニブの設置に汗を流しましたが、
学ぶ会では「今後もフクギとチニブで
今泊の景観保存に取り組みたい」と意気込みを見せ、
「これをきっかけにチニブが集落内に広まってほしい。
そのためにも行政の支援も必要だ」と話しています。

 (了)

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