沖縄を学ぶ機会が少ない

2022年5月9日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄歴史教育研究会はこのほど、
県内の公立高校2年生に実施した
沖縄の歴史に関する知識調査の結果を発表し、
知識の定着が2007年度の初回調査から
低いままであることの背景に
「学校で沖縄を学ぶ機会がほとんどない」
という実態を課題に挙げました。
研究会は行政主導のカリキュラムづくりの
必要性を訴えています。  

調査によりますと、
沖縄の歴史や文化を学ぶ意義について
「とても重要」「重要」と答えた生徒が
合わせて79%おり、
これまでの調査と同様に
学ぶ意欲は高くなっています。

また、日本復帰以外にも
沖縄の歴史全般について聞いていますが、
正答率は2007年度から30%から
40%台と低いままで、改善されていません。

研究会は「一過性の授業ではなく、
体系的な学びが必要。
しかし、学習指導要領に基づく学習が
優先されるため、独自のカリキュラムが
組みづらい」と分析し、
教員の業務過多により教材研究の時間が
十分にとれない課題も訴えました。

研究会顧問の新城俊明さんは、
「他県では行政が独自のカリキュラムをつくり、
地元の歴史や文化を体系的に
学べるようにしている事例もある」
と紹介しました。

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