漁業法違反が増える

2022年1月31日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

第11管区海上保安本部はこのほど、
去年1年間に送致した海上犯罪が
235件だったと発表しました。
犯罪別の最多は漁業関係法令の92件で
全体の39%を占めました。

新型コロナウイルスの影響を受け、
密を避けるために海で潮干狩りをする人が増え、
漁業権を持たない人によるサザエやタコなどの
不法採捕が増えたとみられます。

漁業関係法令には漁業従事者以外の人による
特定の貝類やタコなどを不法採捕する
漁業法違反や、
一般人が水中銃を使って魚などを取る
県漁業調整規則違反などがありますが、
去年の92件は、11管が設立された
1972年以降で2番目となる多さです。
漁業関係法令は2019年まで減少傾向に
ありましたが、おととしの20年で70件、
去年は92件と増加に転じました。

11管は、漁業関係法令に関する送致が
増えた要因について、コロナで密を避けるため、
海で潮干狩りをする人が増えた可能性を
指摘します。
不法採捕の多くはサザエなどの貝類で、
潜水する技術が必要ないため、
漁師ではない一般の人でも気軽に採捕できます。
11管では
「ネットで採取してはいけない生き物を
調べた上で、安全に海との関わりを
楽しんでほしい」
と呼び掛けています。

再生