しまくとぅば『聞くこと話すこと』できるが25%

2022年1月5日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄の日本復帰50年の節目を前に、
県民像やその変化を探ろうと、
琉球新報社は去年11月、
県民意識調査を実施しました。

調査は今回で5回目ですが、
この中で、「しまくとぅばをどの程度使えるか」
との質問に、「聞くことも話すこともできる」
と答えた人が前回から15.8ポイント
減って25.4%にとどまりました。
話せる人は4分の1ほど程度となり、
危機的状況が浮き彫りになりました。

しまくとぅばについて
「どう思うか」との質問に対して、
愛着があると回答したのは
「ある」「どちらかと言えば」
を合わせて77%となり、
好意的な意見が大部分を占めました。

しかし、どの程度使えるかについては
「聞けるが、話せない」
「ある程度聞けるが話せない」
「まったく聞けないし、話せない」
の合計が72.8%に達し、
話せない人が大部分を占めました。
琉球諸語はユネスコにより
消滅の危機にあると指定されていますが、
危機に拍車がかかっています。

このほか、泡盛を最も好きと答える人や
模合の参加者も減少の一途をたどり、
特に若年層でその傾向は強く、
沖縄独自の文化や慣習への意識が
大きく変化していることがうかがえました。

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