牛の命救いたい

2021年1月4日(火)放送分

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

うるま市立石川中学校2年の
平良桃碧(とうあ)さんは、
牛の第二の心臓といわれるひづめの
管理をする「牛削蹄師(ぎゅうさくていし)」を目指しています。

沖縄闘牛界で大活躍した愛牛の梨夢神(りむじん)の
死がきっかけとなりました。
また、今年5月、ほかの闘牛の削蹄で、
牛舎を訪れた男性削蹄師との
出会いも人生を変えました。
削蹄後に、牛が歩く様子を見て、
技術力の高さに圧倒され、
「もしかしたら、梨夢神も
助けられたのかもしれない」
と思ったということです。  

弟子入りを志願し、見習いとして、
18歳から受けられる削蹄師の資格試験に向けて、
日々修業に励んでいますが、
「実技は大丈夫と思うけど筆記が
難しいんだよな」
と語ります。

牛削蹄師は和牛、乳牛、闘牛を扱いますが、
一方で、桃碧さんは闘牛の削蹄には
少し及び腰だということです。

「爪も硬いし、勝負にも影響するから、
師匠でも汗まみれになるぐらい難しい。
闘牛の削蹄師になれるかは分からないけど、
とりあえずたくさん修業する。
沖縄の牛は爪の病気がほかの県よりも
多いと聞く。たくさんの牛を救いたい」
と、はにかみながらも、
力強く前を見据えています。

再生