沖縄戦を合唱で追体験

方言ニュース

7月10日 放送分
今日の担当は
伊狩典子さんです。

沖縄戦を合唱で追体験

琉球新報の記事から
紹介します。

沖縄戦を合唱で追体験しようと、このほど、うちなーぐちの
歌詞混声合唱組曲
「沖縄(うちなー)や
戦場(いくさば)になやい」が
出来上がりました。

伊是名村出身の名嘉憲夫
東洋英和女学院大学准教授
(57歳)が、
親族の戦争体験を基にした詩集を歌詞にし、
作曲家の赤嶺康(やすし)さん(43歳)が、曲を付けたもので、
歌詞になった詩集は
名嘉准教授の
祖父母や義父母など、
親族の沖縄戦体験を
聞き取ったものです。

赤嶺さんが書店で
名嘉准教授の詩集を手にした
ことがきっかけで、
戦争の悲惨さや生々しさ、
沖縄の人々がどうやって
亡くなったのかを
うちなーぐちで描いた曲を
作りたいと心を動かされ、
名嘉准教授に曲を作りたいと
手紙を送りました。

出来上がった混声合唱組曲は
6曲で1曲目から5曲目までは、
沖縄戦の悲惨さを
中心に歌われています。

また、6曲目には明るい和音を取り入れ、戦争の無い未来への希望が描かれています。
名嘉准教授は
「沖縄戦を受け継いでいくと同時に、若い世代への希望も
交えられた素晴らしい合唱曲。歌詞やメロディーをかみしめながら鑑賞してもらいたい」と話しています。

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