白梅之塔の周辺修繕終わり元学徒安堵

2021年12月8日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄戦で犠牲になった
県立第二高等女学校の学徒らを追悼する
糸満市真栄里の白梅之塔周辺の修繕が終わり、
このほど、元学徒らにお披露目されました。

白梅同窓会の中山きく会長は
「同窓会活動は途絶えても
白梅之塔の管理や慰霊祭、
戦争体験を伝える活動は絶やしてはならない。
心強い」
と語り、次世代に継承への期待を込めました。

白梅之塔は戦後、学友の追悼のため、
二高女出身者でつくる白梅同窓会が建立しましたが、
近年、周辺の劣化が進み、
訪れた元学徒が転倒してけがをする事態も
起きていました。

このため、慰霊祭や塔の管理、
平和学習など白梅同窓会の活動を引き継ぐ「若梅会」が
インターネットで資金を募る
クラウドファンディングを実施し、
県内外から多くの支援が寄せられ、
およそ2カ月半で目標額の188万円を
超える294万9千円が集まりました。

この日、同窓生らは感動した様子で
修繕された参道を歩き、
「段差がなくなり、つかまる所もできた。
慰霊祭の度にけが人が出ないか
心配しなくてすむ」
と涙を拭い、
「来るたび同級生を思い出す。
若い世代が語り部を引き継いでくれて、
戦争のない明るい世界をつくってくれると思う」
と語りました。

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