古民家で夢の三線教室

2021年12月7日(火)放送分

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

「はいもう一回。アイ、シー、コウー」。
今帰仁村与那嶺の古民家で13日の夕暮れ時、
児童向けの三線教室が開かれ、
子どもたちは持ち慣れていない三線を手に、
元気良く声を出して工工四を追っていました。

三線の道に進んで40年の与那嶺直樹さんが
住人不在の実家を活用し、
「夢」だった三線教室を始めたもので、
実家の前には立派なリュウキュウマツが
そびえ立ち、「子どもの時から変わらない原風景」です。
直樹さんは20歳で野村流音楽協会に入会し、
三線を習い始めました。

今年4月に県庁を定年退職して村に戻ると、
与那嶺さんの三線の腕を知る老人会や
青年会の人たちから
「三線教室をやってほしい」
と熱烈なアプローチを受け、
三線教室開催を決めました。

指導したこの日、地元の兼次小学校の児童を
中心に9人が集まりました。
大事そうに三線を抱え、熱心に先生の話を
聞いていた小学4年の男子児童は
「楽しくて、1時間があっという間だった」
と充実した様子でした。

直樹さんは
「三線の力はすごい。
三線の音を聞くとおじぃ、おばぁが車いすから
立ち上がって踊りだす。
村に三線の文化を広めたい」
と力を込めていました。

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