わんぱく横綱の當眞が断髪式

2021年12月6日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

大相撲を引退した元當眞はこのほど、
福岡県の九州場所宮城野部屋を訪れ、
断髪式を行いました。

恵まれた体格を生かし、
幼少期からわんぱく横綱として
全国に名をはせた當眞。
小中高で全国優勝を果たし、
鳥取城北高校卒業後に、
大相撲の宮城野部屋に入門し、
体重200キロ超の大型新人として、
憧れの初土俵を踏みました。

去年の三月場所で三段目筆頭に昇進しましたが、
けがや病気に苦しみ今年10月、
土俵を降りる決意をしました。

断髪式では、師匠の宮城の親方をはじめ、
部屋所属力士や父親らが
當眞のまげにはさみを入れ、
幼いころから親交があり、
式の最中に涙ぐむ姿を見せた元横綱白鵬が、
最後にまげを切り取り
「第2の人生を頑張れ。今度沖縄に行く時は、
社会人として良い付き合いをしよう」
と言葉を掛け、抱擁しました。

當眞は
「これまで自分を支えてくれた人たちの
顔が思い浮かんだ。わずか2年半だったが、
濃い時間だった」
と声を詰まらせました。

引退後、沖縄に戻って新たなスタートを切る當眞は
「相撲で培った力を次に生かすことで恩返しに代えたい。
ここで終わりではなく、ここから始まりだ」
と新たな土俵を求め、前へと進み出ます。

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