沖縄本島や周辺離島にも軽石が押し寄せる

2021年10月18日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄本島や周辺離島の海岸にこのほど、
相次いで軽石が漂着しているのが
見つかりました。

8月中旬に沖縄本島から
東におよそ1400キロ離れた
小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」で
噴火が発生し、噴出した軽石が海流によって
漂着したとみられます。
1986年の福徳岡ノ場の噴火でも
軽石の漂着が確認されており、35年ぶりです。

軽石の漂着が確認されたのは
本島北部の国頭村安田や東村平良、
南部の南城市知念、
周辺離島の久米島町や渡嘉敷村などです。

今月上旬に北大東島に流れ着いた軽石と
同じように、噴火からおよそ2カ月かけて
沖縄本島に流れ着いた可能性があり、
気象庁火山監視課火山防災推進室は
「今回の噴火では大量の気泡も出ていたので、
そこから流れ着いたものだとみられる」
としています。

中城海上保安部は
「現場を確認した上で
県民に注意を呼び掛けるかどうかなどの
対応を検討する」
と話しました。

86年の軽石漂着を研究した
琉球大学の加藤祐三名誉教授は
「人畜無害なので心配する必要はない。
波によって海に流出したり、沈んだりして
5年ほどで大部分はその場から無くなるだろう」
と述べました。

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