沖縄周辺の9月の平均海面水温が最高

2021年10月6日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄周辺の海域で
先月、9月の月の平均海面水温が、
解析値のある1982年以降で
9月として最も高い水温を記録しました。
沖縄気象台が今月1日に発表したものです。

最高値を記録したのは東シナ海南部と
沖縄の東と南の3つの海域で、
東シナ海南部が平年差プラス1.1度の29.1度、
東の海域がプラス1.3度の29.8度、
南の海域がプラス0.9度の29.9度でした。

気象台は、海面水温が高くなった要因について
周辺海域では太平洋高気圧に覆われて晴れた日が多く、
平年より多くの日射を受けたことや、
平年より風が弱く、海面水温が
平年よりかなり高くなったことの
2点を挙げました。

地球温暖化との関係については、海域が狭く、
年ごとの変動も多いことから
評価できる状況にはないということです。

先月は4つの台風が発生し、
このうち台風14号と16号が
沖縄の周辺の海域を通過し、
それぞれ猛烈な台風と
非常に強い台風に発達しました。

海面水温が26度以上になると、
台風が発生・発達しやすくなります。
気象台の担当者は海面水温について
「大気の状態も考慮する必要はあるが、
台風を強める要因の一つになった可能性がある」
と説明しました。

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