久米島で松くい虫を初めて発見

2021年9月20日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

久米島町で松を枯らす原因となる
マツノザイセンチュウ、
いわゆる松くい虫が初めて見つかったことが
このほど、分かりました。

先月上旬から島に自生するリュウキュウマツ
数十本が赤く枯れていることを受け、
町と県森林資源研究センターが
関連を調べていたもので、
センターが枯れた松の樹皮や
木くずのサンプルを調べ、
マツノザイセンチュウを確認し、
島に「間違いなくいる」と断定しました。  

マツノザイセンチュウは体長およそ1ミリで、
マツノマダラカミキリに寄生します。
カミキリがマツノ樹皮を食べる際に
マツノ内部に侵入し、
通水性を阻害して枯らします。

立ち枯れは島に中央付近と
西側の森林で発生しており、
国指定天然記念物の
「五枝の松」に被害はなく、
人や農作物への被害もありません。

これまで町内にはいないとされていましたが、
フェリーで運ばれてくる工事用資材などの
木材に付着していた可能性があるということです。

センチュウは森林病害虫等防除法で
防除対象に定められていることから、
町は今後、県と連携し
速やかに枯れ木を伐採して焼却します。

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