サメが海の環境を守る

2021年9月10日(金)放送分

担当は林京子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄科学技術大学院大学と恩納村による
オンラインの「こども科学教室」が
このほど開かれ、
村内の小学3年生と4年生およそ20人が
カメラを通してサメの標本を観察し、
その生態や、海の汚染などで数が激減している
現状を学びました。

大学院大学のズィアディ・ファビエン博士が
講師を務め、
沖縄で新たに見つかったアブラツノザメの
仲間の標本などを示し、
体の部位の名称や役割を説明しました。

ファビエン博士は、
世界のサメおよそ500種類中、
およそ100種類が沖縄周辺で見つかっており、
サメが病気の魚などを食べることで
食物連鎖が保たれ
海の環境が守られていると説明しました。

また、人がサメに噛まれる被害は
世界で年間およそ10件にとどまる一方で、
食用の捕穫やプラスチックごみにより、
50年間で70%もサメの数が減り、
4分の1の種が絶滅に瀕していることを
紹介しました。

そして
「サメは怖い生き物ではなく、
海の環境を保つ大切な存在。
ごみを減らすなどサメを守る努力を通して、
沖縄の海を守ろう」
と呼び掛けました。

参加した恩納小学校4年の前田伊吹さんは
「人間がサメを捕まえる数の方が多いと知って、
サメを守ろうと思った」
と話しました。

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