基地、当り前じゃない

2021年8月17日(火)放送分

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄国際大学のアメリカ軍ヘリ墜落事故から
13日で17年。
市内の野嵩で生まれ育った沖国大3年の
花崎太陽さんは、普天間飛行場や
キャンプ瑞慶覧のフェンスが身近にあり、
アメリカ軍機騒音で学校の授業が
中断するのは普通と思っていましたが、
2017年12月、
緑ヶ丘保育園にヘリ部品が落下し、
1週間後に母校の普天間第二小学校へ窓が
落ちたことで意識が変わりました。

当時は長崎県の高校に在籍し、
事故を知って驚いたということで、
大学に進み、基地が造られた歴史や
アメリカ軍に日本の法律が適用されない
日米地位協定などを学び、
「市街地近くに基地があることは普通ではない。
 もっと学ばないといけない」と認識しました。

会ったことはないものの祖父はアメリカ人で、
アメリカを嫌いになれませんが、
「アメリカに言うべきことを言える
日本になってほしい」と求めています。

普天間飛行場の名護市辺野古移設は
「苦しみを他で味わってほしくない」
と反対しますが、負担が宜野湾市に残ることに
複雑な思いも交差します。
「同じ事故が起きる可能性もある。
多くの人が基地問題を身近に感じて
もらえたらいい」
と、花崎さんは墜落現場にある
ヘリのプロペラで傷ついた壁を見詰め、
願っています。

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