救急体制の逼迫を懸念

2021年8月12日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

新型コロナウイルスの感染爆発を受け、
各地の消防は救急体制の逼迫に
危機感を募らせています。

新型コロナの感染が疑われる場合、
病院や県のコロナ対策本部との調整があり、
通常の搬送より時間がかかります。
医療機関の病床確保も厳しく、
那覇市消防本部では入院先を調整するために、
30分以上現場で待機するケースが
増えています。

一方、うるま市消防本部の徳山救急総務係長は、
感染者の増加に伴い、救急隊員が神経を使う
「新型コロナ疑似症例」が
増加していると感じています。

感染が疑われる場合、
隊員は防護服を着用するなど完全防備で出動し、
帰任後も救急車を消毒しなければならず、
「おろそかにすれば2次感染に
つながりかねない。通常の搬送より、
次の出動までの準備に時間がかかる」
と説明します。

救急車が足りなくなった場合は、
消火活動に使うポンプ車などを代用することを
検討しているということで、
「今後はポンプ車を出すような事態が
あるかもしれない」
と危機感を口にしました。

また、救急隊員はワクチン接種を終えていますが
「デルタ株は2回打っても感染するという
報道がある。隊員にも家族がいるので、
メンタルのケアにも気を使っている」
と話しました。 

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