「沖縄を知って三線を楽しもう」発刊

2014年7月1日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

東京都練馬区在住で、
琉球民謡伝統協会練馬支部長の
渡嘉敷政子さん(75)歳が
このほど、三線の教本
「沖縄を知って三線を楽しもう 
 上・下巻」
を発刊しました。

渡嘉敷さんは久米島出身で、
戦後、久米島小中学校で教師となり、
結婚のため上京しました。
練馬区の児童館館長などを務め、
退職後、歌三線が上手だった
母や祖母を思い出して三線を学び、
現在は弟子らに指導するかたわら、
分かりやすく弾きやすさを心掛けた
教本を6年かけて作成しました。
通常の教本と違い、
工工四と歌詞だけでなく、
歌の背景にある沖縄の文化や
歴史を解説しました。

また、戦争末期に日本軍兵士が
久米島住民をスパイ視して
虐殺した事件にも本の中で
触れるなど、6歳で体験した
沖縄戦もコラムで記しました。
渡嘉敷さんは
「東京では沖縄の基地問題が
 表面だけで語られている気がする。
 沖縄のつらかった過去や『命どぅ宝』など、
 民の心を知れば、政治も違ってくるのでは。
 三線をきっかけに沖縄を知ってほしい」
と話しています。
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