ヤンバルクイナの事故が多発

2021年8月2日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

世界自然遺産に登録されたやんばるで
ヤンバルクイナの交通事故が多発しています。

今年の交通事故は先月28日現在で
24件が確認され、
去年1年間の22件を上回りました。
このうち5羽が救命され、
4羽が今も治療を受けています。
骨折などの回復には時間がかかる上、
野生に復帰できない個体もおり、
病床は「満床」で関係者は悲鳴を上げています。

事故は主に国頭村の県道2号、
国頭村から東村にかけての県道70号で
起きています。
うるま市のNPO法人
どうぶつたちの病院沖縄の長嶺隆理事長は
「スキルが蓄積して助けられるようにはなったが、
クイナの寿命は10年以上あり、
飼育場所が足りない」
と新たな課題に直面しており、
車は走行速度を落とすなどの注意に加えて
「ハイビームを点灯すると、
鳥が車に気付いて事故が減るかもしれない」
と呼び掛けました。

こうした中、
県内で希少種の保護に取り組むNPO法人が
ヤンバルクイナのリハビリ施設建設に
乗り出すことが分かりました。
近くクラウドファンディングで寄付を募ります。
タイトルは「傷ついたヤンバルクイナの
命を繋ぐーリハビリ施設建設のためにご支援を」
で、1千万円から2千万円を目標にしています。

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