「江戸上り」の魅力を解説

2021年7月28日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

琉球王国時代の「江戸上り」について学ぶ
講演会がこのほど、神奈川県川崎市の
「東海道かわさき宿交流館」で開かれました。

東海道五十三次「川崎宿」があった川崎市では、
東海道にちなんだ講演会を開催しており、
琉球歴史研究家の上里隆史さんが、
独立国家であった琉球王国と薩摩の
複雑な関係や幕藩体制国家の中、
琉球に対する庶民の関心の高さについて
錦絵や歴史的文献を用いて紹介しました。

上里さんは「江戸上り」と言われる
琉球使節団について「『江戸立ち』が
本来の言い方と説明した上で、
上里さんは江戸上りが
「東海道の一大エンターテインメントだった」
と語り、
見物人があふれる街道の様子など、
当時の印刷物から解説しました。

本土でなじみがある参勤交代と
全く異なる様相に、
会場からは何度も驚嘆の声が上がり、
来場者の中には「祖父が江戸上りに
楽童子として参加していた」
と話す人もいました。

78歳の女性は、楽童子が美男子で
歌舞音曲や書芸にも秀でた
スーパーエリートだったと聞いて、
「祖父は筝の名手で1842年に14歳で
参加したと聞いている。
少年が何のために参加していたのかと
思っていたが、美少年だったとは、
今とても驚いている」と話し、
会場を沸かせました。

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