終戦後、沖縄からアメリカに持ち帰った釣り鐘が返還される

2021年7月6日(火)放送分

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄戦に従軍したアメリカ海兵隊の
ロイ・ガイガー中将が終戦後、
沖縄からアメリカに持ち帰った釣り鐘が
返還されることになりました。
県立博物館・美術館に寄贈される予定です。

琉米歴史研究会の喜舎場静夫理事長が
交渉を重ね、返還に至ったもので、
このほど、ガイガー氏の孫娘で、
アメリカフロリダー州の
メラニー・カーティスさんとオンラインでつなぎ、
返還セレモニーが開かれました。

鐘は高さおよそ65センチ、
重さおよそ40キロで、鐘が製造された時期や、
どこに置かれていたかなどは分かっていません。

カーティスさんは小さい頃から
この鐘と親しんできました。
誕生日など何か行事があるたびに
鳴らしたということで、
「生活の一部だった。いろんな思い出がある」
と感慨深そうに話しました。

また、手元から離れることに寂しさをにじませつつ
「県民の元へ返されることになり
非常にうれしい」と語りました。

喜舎場理事長は
「鐘を見ることで歴史や文化に触れ、
戦争があったことなどを忘れてほしくない」
と述べました。

鐘は今月、沖縄に着いた後、
県立博物館・美術館の学芸員らが、
他の鐘とも比較しながら、
製造時期や場所を調査します。

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