仲西小学校の卒業式で特別賞が贈られる。

先月に行われた浦添市立仲西小学校の卒業式で、生まれつき両腕がない村田光さんと、光さんを支えた100人の仲間全員をたたえ「特別賞」が贈られました。卒業生を代表して光さんは「『手なし人間』」とも言われたことがあるけど、いまはいつもぼくを支えてくれる家族、いつも一緒に助けてくれる仲間がいる。だから、ぼくは学校生活を楽しめている。いつか恩を返したい」と、自身が書いた作文を読み上げました。光さんは先天性両腕上肢欠損で両腕がなく、入学後、「手なし人間」と言われましたが、一緒にいた兄が激怒し、光さんを守りました。一方、光さんは「腕がないのが当たり前」とあまり気にしていない様子だったと両親は話します。学校では、光さん専用の机や踏み台を使って学校生活を送り、足の指に挟んで筆や彫刻刀も使いこなしました。着替えや給食時など一人でできないことは友達が手助けしました。学校生活が楽しかったという光さんは仲西中学校に進みますが、友人たちには「いつまでも忘れられない大切な仲間。ありがとう。これからもよろしく」と話し、母親には「毎日支えてくれてありがとう。これから先もよろしく」と伝えました。
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