母校の佐敷中学校に、自作のロッカーを寄贈

永山祐大さんはこのほど、授業の一環で製作した移動式ロッカー3台を母校の南城市立佐敷中学校に寄贈しました。建築科で学んだ技術を生かしておよそ1年かけて完成させた大作で、永山さんは「諦めかけていた高校に入学できたお礼です」と恩返しの思いを伝えました。佐敷中では新型コロナウイルス感染予防対策として密を避けるために、体育館の男子生徒用の更衣室は体育館倉庫を使用するということを知り、キャスター付きの移動式ロッカーを考案したもので、ロッカーの仕切りは、くぎを使用せずに板と板を組み合わせる「相欠き継ぎ」の技法を用い、縦160センチ、横2メートルの大きさのものと、大きさを変えた合わせて3台のロッカーを完成させました。照喜名朝(あさ)盛(もり)校長は「本人の努力はもとより先輩の活躍を誇りの思う後輩への励みになった。うれしい限りだ」と喜びを話しました。3年間、南城市から自転車通学をしている永山さんは建設会社に就職が内定しており、「課題を通して誰かのために行動することを学んだ。今後はお客さまのことを考えて働いていきたい」と胸を張りました。
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