世界遺産「斎場御嶽」の香炉 盗難か

方言ニュース   

2021年4月8日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

南城市知念の世界遺産「斎場御嶽」の
「三庫理」内にある香炉1基が別の石材に
置き換えられ、
元の香炉の行方が分からなくなっています。

先月26日に市観光協会の職員らが確認して、
市に報告し、警察の調査が入りました。

市は盗難の可能性があるとして、
与那原署へ被害届を出す準備を進めています。

先月26日の一般入場終了後にガイド職員が
点検に回っていたところ、
三庫理内にある15基の香炉のうち、
1基が割れているのを発見しました。

複数の職員で確認したところ、
割れた石材には、実際の香炉にある
帯状の加工がないことから、
別の石材と判断しました。

置き換えられた石材は、
元の香炉と同じ大きさになるよう
2つの石を組み合わせて設置したとみられ、
市は「意図的に置かれたもの」と推測しています。

行方が分からなくなった香炉は
縦横およそ20センチ、
奥行きはおよそ10センチの大きさで、
「聞得大君」の就任の儀式
「御新下り」が行われた際に、
その都度一つずつ置かれたものとされています。

市教委員会の上原廣子教育長は
「もし持ち去られたのだとしたら、
一日でも早く返してほしい」と話しました。
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