金武町系4世 県費留学 三線新人賞受賞

方言ニュース  
2021年3月2日 火曜日
きょうの担当は宮城葉子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
金武町系4世で、2019年度の県費留学生として県立芸術大学で
琉球古典音楽を学んだ、富祖アレハンドロさん(35)歳は、
「ペルーで琉球古典音楽を教えて、広げたい」と語っています。安富祖さんは18歳からペルー野村流音楽協会に所属していますが、
ペルーで琉球古典音楽に興味を持つ人が少なくなり、「将来なくなってしまうかもしれない」と危機感を抱き、
「沖縄の音楽と自分の音楽で新しい音楽をつくりたい」と考え、県費留学に応募しました。
県立芸術大学では、野村流音楽協会師範で県立芸術大学の島袋功教授指導を受けて、
三線の新人賞を手にしました。
宮城英夫先生の笛の新人賞も受け、歌三線の教師免許を取得したほか、
太鼓、胡弓、ウチナーグチ、琉球古典音楽や、楽器の理論などを学びました。
帰国後は、県人会や日本ペルー文化会館のイベントで古典音楽を披露し、
沖縄文化に関するワークショップを開くなど、若い世代が沖縄を知るための活動を続けており、
「コロナであまり活動ができないが、落ち着いたら若い日系人たちが
琉球古典音楽に興味を持ち、沖縄に誇りを持つために刺激を与えたい。
世界で三線と沖縄のことを広げたい」と抱負を語っています。
                 
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