糸満市摩文仁で日本兵の遺骨と遺品見つかる

方言ニュース    
2021年2月1日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

糸満市摩文仁の黎明の塔周辺でこのほど、
沖縄戦で亡くなった日本兵とみられる
遺骨と遺品が見つかりました。

発見したのは遺骨収集作業をしていた
沖縄鍾乳洞協会理事の松永光雄さんと
有志数人です。

遺骨と同じ場所には
砲弾の破片も多数落ちていました。

破片はずしりと重くさびていて、
作業員の男性は
「この砲弾を受けて亡くなった可能性がある。
無念だっただろう」
とけわしい表情で話しました。

遺骨は脊髄や喉仏、
あばら骨や頭骨などが見つかり、
近くに防毒マスクのレンズや不凍液、
日本兵が使用していたとされる靴底などが
あったことから、日本兵と推測されます。

また、数メートル離れた場所には
不発弾も数発ありました。

松永さんは「まだ多くの遺骨が残っている。
一つでも多く見つけ出してあげたい」
と話しました。

一方、遺骨収集作業が進められた辺り一帯は、
ビニール袋や空き缶などのごみが散乱しており、
松永さんは「ごみがあまりにも多くて、
遺骨収集作業に支障をきたしている」として、
行政主導による
早急なごみの撤去を訴えています。
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