70年前の新聞から歴史学ぶ

方言ニュース  2020年10月6日(火)
きょうの担当が宮城葉子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
古本が好きという那覇市の上原祥典さん(64)歳が、70年前の「うるま新報」など沖縄の新聞を
市内の骨董店で見つけました。
1950年の新聞は沖縄群島知事選や朝鮮戦争、日米両政府の講和条約締結に向けた
交渉の様子が紙面を埋めており、上原さんは「歴史として知っていたが、
新聞で読むと実際に起きたことだと実感できる」と思いをはせました。
うるま新報は琉球新報の前身で、当時の題字はスイジガイなど4つの貝の
絵柄も一緒に描かれていて、沖縄らしいデザインが際立ちます。
紙面は9月17日と19日付で、沖縄群島知事選の様子が紹介されいます。
「具志川村にまかれたウソ本社の号外で粉砕」との見出しの記事があり、70年前もファクトチェックをしていました。
また、平良辰雄氏が松岡政保、瀬長亀次郎の2氏を抑えて当選を決めた様子を
「圧倒的な得票で悠々当選」「泥合戦のりこえて公正な住民の審判」との見出しで伝えていました。
上原さんは
「戦後間もない頃、沖縄の行く末がどうなるか話し合われたことなどがうかがえる。新基地が造られようとする今、
本当に平和だろうか。もっと歴史を学ばないといけない」と紙面を見つめました。
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