台風原因の赤土流出 農水産物に被害

方言ニュース    

2020年9月14日(月)放送分

琉球新報の記事から紹介します。

宜野座村の水産業者が台風などに伴う
赤土の流出被害に悩まされています。

村内のある海ブドウ養殖業者は先月から
今月に相次いだ台風による赤土流出で
被害額がおよそ500万円に上りました。

海ブドウの養殖は海から吸い上げた海水を
使用します。

台風などによる豪雨で赤土が海に流出すると、
その赤土が養殖用のいけすまで運ばれ、
赤土が付着した海ブドウは白く変色し、
成長が止まってしまうため、
出荷できなくなるということで、
業者は「被害は甚大だ。県や村は抜本的な
対策を講じてほしい」と訴えています。

また、赤土が海に流出すると日光が遮られ、
生育環境が悪くなってモズクが
枯れてしまうということで、
村漁業協同組合は6月、村に要請書を提出し、
赤土流出を「漁民いじめ」とし
「村の発展は村からいじめをなくすこと」
と対応を強く求めています。

一方、先月下旬から今月上旬の台風に伴う赤土流出は、
サトウキビを植える時期と重なり、
地面が露出している畑が多かったことも
影響していそうで、
村は農家に緑肥の種や、
畑を覆うビニールなどを提供していますが
追い付いていないのが現状です。

村の担当者は「サトウキビ農家に対策を周知し、
さらに進めていきたい」と説明しています。
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