那覇市の石嶺小学校で認知症についての理解を深める

認知症について正しく理解してもらおうと、認知症サポーター要請がこのほど、那覇市立石嶺小学校で1年生を対象に開かれ、オリブ山病院の精神科医の仲里尚実さんらが認知症を患った人への接し方を教えました。

認知症はさまざまな原因で脳の細胞が壊れ、日常の生活が困難になった状態を指すもので、仲里さんは認知症の高齢者が2025年に700万人を超え、65歳以上の5人1人が認知症になると推計されていることを紹介し、「人ごとではなく自分たちの問題だ」と強調しました。

また、仲里さんは、加齢による物忘れが「目の前の人の名前が思い出せない」のに対し、認知症の記憶障がいは「目の前の人が誰か分からないこと」と違いを説明し、「本人に自覚がないというのは間違いで、本人が一番苦しんでいる」と指摘しました。

その上で、仲里さんは「接し方次第で良くなることもある。症状に腹を立てず、説教をしないこと。相手に合わせて演技をして」と説きました。

受講した仰皇輝さんは「物忘れと認知症が違うものだと分かった。認知症になった人に優しく接したい」と感想を話しました。
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