沖縄戦の記憶継承へ世代を超えた座談会

方言ニュース2020年6月23日(火)
琉球新報の記事から紹介します。

琉球新報社はこのほど、沖縄戦から75年に合わせ、
沖縄戦の継承や平和教育の在り方について考える座談会を開き、
白梅同窓会会長の中山きくさん、元知事公室長の高山朝光さん、
沖縄愛楽園証言集編集事務局で活動した宜寿次政江さん、
沖縄国際大学4年でピース・ブリッジ代表の石川勇人さんが意見を交わしました。

戦後75年の課題について石川さんは
「体験者と継承者で一緒に築き上げる。
次の世代へ託すという思いを軸に置かないと
沖縄戦継承は途絶えてしまう」と危機感を示し、
当事者として向き合う必要性を語りました。

また、宜寿次さんは沖縄戦継承が
「民間の善意に頼っている」と指摘し、
行政レベルでの新たな取り組みが必要になると強調しました。

一方、今年は新型コロナウイルスの影響を受け、
各地で慰霊祭、追悼式の規模縮小を余儀なくされましたが、
高山さんは「縮小してもいいから実施していく。
継続して発信し続けることが大事だ」と強調しました。

さらに、首里城地下に整備された日本軍第32軍司令部壕について、
中山さんは「当時、そこに壕があることを知らなかった。
ただ保存するだけでなく、どういう場所か伝えたい」と史実継承の重要性を語りました。

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