豚熱ワクチン 本島内の初回接種終える

方言ニュース   
2020年5月25日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

今年1月から沖縄本島中部で発生した
豚熱の感染防止に向けたワクチン接種で、
県農林水産部はこのほど、
沖縄本島内の全養豚場を対象に実施してきた
初回接種を終えました。

接種頭数は196の農場で
17万1822頭でした。

豚熱の感染を抑え込む
一つの節目を迎えた形ですが、
ワクチンは今後も数年は継続して
接種していく必要があり、
防疫の取り組みは続きます。

県は3月6日に沖縄本島でのワクチン接種を
開始しました。

豚熱の発生地域から離れた北部と南部の
両端にある養豚場から始め、
ウイルスが存在しない清浄性を確保しながら
接種地域を広げていきました。

接種に必要な手数料は1頭当たり160円で、
初回に限って農家負担を全額免除とし、
およそ2749万円を公費で負担します。

2回目以降は農家の負担になります。

県内の豚熱感染は1月8日から3月12日に、
うるま市と沖縄市で合わせて7例を確認し、
10の養豚場で1万2381頭の豚を殺処分しました。

沖縄は他県に比べて養豚場が密集し、
野生のイノシシを介した感染の可能性も
否定できないことから、
県はワクチン接種で感染を抑える判断に
踏み切りました。
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