宮城さん、南風原の歴史を紐解く本を刊行

方言ニュース2020年4月21日(火)
琉球新報の記事から紹介します。

南風原町の伝説に隠された歴史を紐解いた
『南風原町の歴史散歩 ふるさとの伝説を解き明かす』が
このほど刊行されました。

南風原町の字与那覇の宮城信夫さん(68歳)が刊行したものです。

王都・首里に隣接し、県内で唯一海に面していない南風原町には、
首里や海にまつわる伝説が少なからず残されていました。

この本では与那覇の浦島太郎伝説=穏作根子や
宮平のニライ・カナイ伝説=善綱御嶽、
宮城の羽衣伝説=御宿井など、町内全12字について
南風原村史や町史、各字誌に加えて、
宮城さんが独自に調べた家系図などを基に
伝説の裏に隠された史実を丹念に解き明かしました。

また最終章では、当時の村民の42%が犠牲になった沖縄線についても触れ、
町で受け継がれる平和への思いを紹介しました。

宮城さんは「この本をきっかけに、
町民が町の歴史に興味を持つきっかけになれば嬉しい」と語っています。
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